調査研究
県及び市町村の下水道行政を支援するため、下水汚泥の再利用促進や資源の有効利用など、効率的な維持管理に寄与するため、調査研究に取り組みます。
今年度の予定及び過年度における研究実績は次のとおりです
令和5年度の調査研究
「下水処理施設に存在する排熱利活用による温室効果ガス削減の可能性について」
研究期間
令和5年4月1日~令和6年3月31日
内容
令和4年度の調査研究で選定した施策「下水処理場に存在する排熱利活用」について、具体な方法の選定と温室効果ガス排出量削減の可能性を検証する。
これまでの調査研究実績
「岩手県の流域下水道施設における温室効果ガス排出量削減に関する調査」
研究期間
令和4年4月1日~令和5年3月31日
内容
2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けて、流域下水道施設から排出される温室効果ガスの実態調査を行い、排出量削減の可能性について検討する。
「脱臭用活性炭の交換周期に関する調査研究」
研究期間
平成31年4月1日~令和4年3月31日
内容
活性炭交換周期の最適化による維持管理経費の削減を目的として、浄化センター及びポンプ場における活性炭交換の現況調査を行い、既存の文献等から最適な交換周期について検討を行う。
「コロナ禍での普及啓発事業の継続に関する調査研究」
研究期間
令和3年4月1日~令和4年3月31日
内容
新型コロナウイルス感染症防止のため、現在、下水処理施設の見学を休止している。今後もこのような状況が継続すると思われるため、コロナ禍でも下水道の普及啓発活動が継続できるような手法について検討を行う。
「低圧損型メンブレン式散気装置の導入マニュアル作成に関する共同研究」
共同研究者
公益財団法人日本下水道新技術機構・5自治体・8企業の共同研究に参画
研究期間
平成29年11月9日~平成30年9月30日
内容
低圧損型メンブレン式散気装置の導入にあたり、既設の散気装置の種類や既設の送風機の吐出圧などの異なる具体の下水処理場のそれぞれのケースにおいて、最も効果的な方法を明らかにするとともに、必要酸素量に基づく省エネ運転での導入効果を明らかにし、導入マニュアルを作成する。
「下水処理場のエネルギー自立化に関する共同研究」
共同研究者
公益財団法人日本下水道新技術機構
研究期間
平成29年4月17日~平成30年3月31日
内容
下水処理場のエネルギー自立化の推進のため、電力量等削減に寄与する新たな対策の検討及び効果の検証を行う。
「送泥管閉塞の原因となるMAP結晶の溶解に関する共同研究」
共同研究者
国立大学法人岩手大学
研究期間
平成29年9月1日~平成30年3月31日
内容
MAP結晶の溶解に及ぼす操作条件の影響を検討し、最適条件を明らかにする。
「MAP抑制を目的とした機械濃縮汚泥中の元素類の低減化に関する研究」
共同研究者
国立大学法人 岩手大学
研究期間
平成28年9月1日~平成29年3月31日
内容
下水道維持管理のコスト低減を目的に、機械濃縮汚泥中の元素類の含有量を低減するMAP抑制手法について調査した。
「リン回収を目的とした汚泥処理工程での元素類の挙動調査に関する研究」
共同研究者
国立大学法人 岩手大学
内容
下水汚泥消化工程前後における元素類の動態を調査しその収支を見積るとともに、汚泥処理工程でのリン損失の一因と考えられるリン酸塩の生成抑制手法について調査した。
「光触媒を用いた消化ガスの脱硫処理に関する研究」
共同研究者
国立大学法人 岩手大学
研究期間
平成22年9月1日~平成23年3月31日、平成23年7月1日~平成24年3月31日
内容
消化ガスに含まれる硫化水素の新たな脱硫処理法として、固定化光触媒を用いた脱硫処理の可能性を調査した。
「下水由来ノロウイルスに関する調査」
共同研究者
独立行政法人 土木研究所
研究期間
平成22年11月19日~平成23年3月24日、平成23年11月17日~平成24年3月26日
内容
下水道処理場におけるノロウイルスの対応を具体化するために、運転条件によるノロウイルスの除去率等について調査した。
「沈砂処理に関する研究」
共同研究者
国立大学法人 岩手大学
研究期間
平成20年7月8日~平成21年3月31日、平成21年11月18日~平成22年3月31日
内容
下水処理場に流入する沈砂の適正処理を図る上で妨げとなっている、沈砂から発生する悪臭の除去について調査研究した。
「下水消化ガスによる小型ガスエンジン発電機の共同研究」
共同研究者
ヤンマーエネルギーシステム株式会社
研究期間
平成19年7月26日~平成22年3月31日
内容
未利用となっている余剰消化ガスの有効利用手段として小型ガスエンジン発電機への利用について、消化ガスに含まれるシロキサン化合物の影響を調査・検証した。
「下水消化汚泥の無害化技術の開発」
共同研究者
国立大学法人 岩手大学
研究期間
平成19年9月4日~平成20年3月31日
内容
下水汚泥の有効利用の増進を目的に、下水汚泥中のリンを保持しつつ有害重金属の除去に関する調査研究をした。